ミルク

ミルク [DVD]

1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して
公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクのお話。

マイノリティーに対する差別や偏見は昔も今も
どこにでも起こっていることではあるけれど、とりわけ
ジェンダーの問題に関することは知識の無さや理解の難しさから
差別する側される側がお互いをより大きな攻撃の対象としての
怪物に仕立て上げてしまう傾向があるように思う。

性同一性障害や性分化疾患（世界陸上の性別疑惑とか）の
新聞での小さな特集記事を目にするけれど、テレビや
ネットや世間では相変わらずオカマだニューハーフだ
ハードゲイ（古！だと面白可笑しくとりあげられる
役割しか持たない（持てない）のも現実だし、理解を示した
クチを聞いたら「お前もか？ｗ」みたいな常套句も健在だ。

僕自身は主義主張を声高に掲げて人に賛同を求めるような
政治家タイプの人間とは真逆にいるタイプの人間なのですが
人に問われたときに「分からない」とは言いたくないので
せめて問題を知って理解して、答えたいと思う。

ショーン・ペン、観たのは「ミスティックリバー」以来だけど
相変わらず達者な役者だなぁ。主演男優賞も納得。