『球』



美大卒と自己紹介に書いたので作品の紹介など
チョロチョロしてみたいと思います。
ぼくは彫刻科に在籍してました。彫刻=仏像みたいな
イメージがありますがブツを彫ったことはございません。
てか彫れません。仏像は好きですが・・・雲中最高!

・・・まずは大学時代に作った一発目の作品です。
タイトルもずばり「球」。まんまじゃないかぁ〜という声が
聞こえてきそうですが、なにか?

ぼくの大学の先生たちはミニマルアート(調べてね)や
モノ派(調べてね)といった作家たちの二世代目で
ミニマルの申し子みたいなお方ばっかしやったんです。
ぼくは当時、彫刻の「ちょ」の字も知らず、うっかり
美大に入ってしまい、先生のつくるそういったストイックな
感じの作品に単純に影響されました。

そうはいってもいちおう自分なりにコンセプトもありまして
「常識的に知っている<自明の>つもりのことも、よくよく
見たり考えたりしたら意外と解ってないもんじゃない?」
というようなことを生意気にプランニング用紙に書いて
ゼミの先生の提出したりしてました。

で、作りだしたはいいんですが、むちゃくちゃ大変でした。
筆舌に尽くし難いしんどさでした。でかいし(直径172センチ=ぼくの身長)
アルミだし(溶接激ムズ)体はボロボロ(磨きの作業のたびにアルミの粉末でペプシマンみたいになる)。

こうして足掛け7ヶ月かけて完成しました。が、しかし・・・
後に学内設置で落書きされ、実家の脇に置いといたらトラックに当てられ凹み
といった憂き目を見ることになる曰く因縁つきの作品となったのでした。・・・彫刻って素敵やん。