それはお前の・・・

洋画をたくさん観ていて日本人があまり使わない、
おもしろいなぁと思う英語の言い回しやフレーズが
結構ある。「ザ・ペーパー」という新聞社が舞台の
映画で、記者が特ダネをモノにして興奮しながら
原稿を書きなぐっていたその時、

「ペンから溶けたバターが滴るようだぜ!」

と相棒に話すシーンがあった。すらすら文章が
書けるということだろう。タイトルは思い出せない
けど他の映画でも殺し屋が

「溶けたバターにナイフを刺すようなもんだ」

みたいなセリフがあった。殺るのは簡単だ、と。
つまり溶けたバター=容易に、容易く、EASYに、
というような意味合いなんだろう。
にしても、英語圏、とりわけアメリカ人にはこういう常套句が
よくある。で、こういうのが結構個人的にウケる。

罵倒しあう会話で必ず出てくる、「かあちゃん」ネタとか。
日本人でも小さいときにはそういう罵倒フレーズがあった。
「おまえのかあちゃんで〜べ〜そ!」みたいな。
今にして思えば、だから、なに?って思えるんだけど、
アメリカ人は大人になってもこういうネタに真剣に
怒りを覚えるようで

「おウチに帰ってママにキスしてもらいな!」

みたいなセリフが取っ組み合いのケンカの原因に
なってしまうあたりが、微笑ましいというか
アホくさいというか。

あと、アメリカ人はなんであんなに「ケツ(ass)」が好きなんだろう?
罵倒しあうシーンで必ずといっていいほど
「You ass hole!」みたいなセリフが出てくる。ある映画で
ブツのありかを吐かせるために男を拷問していて、
男がついに白状すると言い、敵が男の弱々しい声を発する
口元に耳を近づける。

「・・・教えてやろう・・・それはお前のケツの穴の中だ・・・」

一度このフレーズを、普段の生活で使ってみたいもんです。


「ぁぉゃま君、ホッチキスの針どこにあるか知らないか?」

「・・・教えてやろう・・・それはお前の・・・
 ってムリ!でも言うてみたい。