キコリスト

ゴルフ練習場の整備バイトに亀岡へ。
正式にバイトとなりました。スポンサーである
叔母の英断により日当がでることに。
この叔母さん、バレエ教室を主宰しており
なかなか辣腕なお方なのです。

この日は叔母の指示でゴルフ場の庭木の剪定を
やってほしいとのこと。高枝切り鋏やら道具を
用意して作業の準備をしていると、叔母から
ホームセンターへ買い物へ行ってほしいと
メモを渡された。なになに、シャベル、ツルハシ
エンジンチェーンソー・・・エンジン?チェーンソー?

・・・え〜と、庭木の剪定ですよね?

とりあえず購入。使うのか?そうなのか?
まぁ太い枝を手鋸で落とすのはしんどいからなぁ。
さくさく枝打ち出来そうだ。

一応大学時代にチェーンソーを扱ったことはある。
そのときはドルマというメーカーの、主に丸太の
縦引きに使う、それは恐ろしいデカさのモノだった。
持ってるだけにすでに重い。こんなもんどうやって
使うんだ?って大きさです。外人でなきゃ無理。

今回購入したのは取り回しの効く小ぶりなヤツだから
まぁ大丈夫だろう。枝落とすくらいなら。

枝切り鋏とチェーンソーを用意して指示待ち。

「その枝と、あの枝。それと・・・う〜ん」

「・・・と?」

「いっちゃおう!根元から。要らないわ。」

「へ?(あのう、電柱くらいあるんすけど)」

僕は乾燥した丸太を寝かせて切ったことはあるが、
生えてる生木を、ましてや根元から切るなんて
そんなことしたことないんです。

しかもここめっちゃ急斜面なんです。

叔母は指示したあと危ないと思ったのか小走りに走って
遠巻きからこちらを見ている。しかも耳まで塞いでいる。

指差しながら、ほんとに切るの?って確認すると
あごで、いけ!いけ!と。まぢですか・・・。

えいっと刃を当て、切っていく。半分ほど切ったとこで
木がミリっと音を立てる。怖ぇ〜、と思った瞬間
木が少し傾き、チェーンソーの刃をがっちり噛んでくれた。

非常にヤバイ。
慌てて抜こうとするがガチガチに挟まってしまった。
これは・・・もう逆に押すしかない。
チェーンソーを持ったまま
肩でぐいぐい木を押す。
おっ!刃が外れた!でも今度逆に倒れていってる〜!
ベキベキバッシャ〜ン!と凄い音を立てた。
切り倒した。というか折れた。

このあと都合6本ほど切りました。
これが庭木の剪定というのか・・・叔母さん。