宇治バーサルスタヂオ 03


生コンを注文するのは初めてではなく
今回で2回目です。最初に頼んだのは
10年前に自分のアトリエのベタ基礎を
打つ時でした。

たしか1.5か2立米だったのですが
準備不足でミキサー車が来る寸前まで
整地をしていたのです。

しかも夜通し投光器の下、作業をし続けた
徹夜明けの朝まで…段取り悪し。

ミキサー車が到着するまでに整地はなんとか
出来たのですが、呆然と立ち尽くして流れ出る
生コンを見ながら「これを今から一人で均すのか…」と
疲労と睡魔で気が遠くなったのを思い出します。

残り少ない体力と気力を振り絞って生コンを均し始めた
ものの小一時間で電池の切れた人形のように
地面にへたり込んで動けなくなり、朦朧としながら
トンボとコテを握りしめ固まる生コンを見ていました。

結局、ガッタガタの土間になってしまいました。

今回はこのトラウマを打破すべく助っ人として
相方(32♀)とオカン(66♀)を招聘。
前回と違って型枠に流し込むので、最悪決壊などという
恐ろしい失敗も想定されるので非常にナーバスな僕。

白髪の老女とツナギを着た女性に怒号で指示を出す僕に
生コン車のお兄さんも呆れたはずでしょう。
そんなこともお構いなしで無事作業終了。

素人にしてはそれほどの失敗もなく出来ました。