宇治バーサルスタヂオ 05


2日目です。排水管の設置です。

今度は上水配管と違い水勾配を
考えて設置しなければいけません。
水勾配とは水が自然に流れるように
設置する必要最小限度の傾きのことを言います。

おおよそ1/100程度でよいらしいので
18mの距離で0.18m、つまり18cmの
高低差が最低限必要となります。

低いほうはもう位置が決まっているので
高いほうの排水マスの高さを出します。
単純に18cmは確保できるのだけれど
今度は最終的なグランドラインを考えて
排水マスの高さを決めないといけないのです。

ほぼ地面と同じか少し低い感じ…なのかな?
このへんはあまり根拠はないのだけど
地面より盛り上がった排水マスってないですよね?

そして当然マスの四辺が水平かつ擁壁と平行
でないと…変ですよね?つまり高さと傾きと
位置を同時に出して固定せんといかんわけです。

何が言いたいかというと、踏み固めたとはいえ
土や砕石の上でそのようなビミョーな位置を
出すのは非常に難しいのです。

高さを合わせると位置がずれる。
位置を合わせると水平が狂う。
水平を合わせると高さが違う。

排水マスの前に微動だにせず位置を出すこと数時間。
合いません。そして夕暮れ。動いてないので
当然体の芯までキンキンに冷え切っています。

…やりますよぉ〜。しつこいですから。

投光器持ってきて夜間作業に突入です。
四苦八苦しながらトランプタワーのごとく
高さ位置水平がピタリ(やや誤差あり)と
合った瞬間、息を殺して忍び足でその場から
離れ、急いでコンリートを作り出します。

作った生コンをマスが動かないように
細心の注意を払いながらマスの周りに
盛っていきます。手袋が濡れて指先の
感覚がありません。スレイブな作業です。

終了時刻22時です。はいお疲れ様でした〜。