宇治バーサルスタヂオ 11
直径1350ミリの穴に深さ100ミリまで捨てコンクリートを打つ。
ということは675×675×3.14=1430662.5平方ミリの×高さ100ミリ
で143066250立方ミリ、つまり約0.14立米コンクリートを練ればよい。
インスタントセメント1袋につきおよそ0.01立米なので14袋分。
ということで20キロのインスタントセメントを14袋と18キロの
バラスを23袋、インスタントセメント1袋につき3.2リットル
水を用意する。セメントとバラスの割合は2:3で混ぜる。
20キロ×14袋=280キロ、18キロ×23袋=414キロ
3.2リットル×14袋分=44.8キロで総重量738.8キロ。
…これを人力で練ります。急激に体力を奪われる作業となります。
コンクリートを流す前に便槽を穴に入れてみて仮で合わせてみる。
少し便槽の底がコンクリートに埋まる感じにするので50ミリほど
下に合わせておく。
トロ舟で一度にセメント1袋、バラス1袋と2/3、水3.2Lを練る。
この量が限界なので14回練らなければならない。
練っては穴に投入を繰り返す。すぐに足腰、というか全身が痛い。
何度やってもこのコンクリート手練りというのは苦行のような作業。
ようやく予定の半分を練って便槽を設置してみる。高さはいい感じ。
だが位置がなかなか合わない。四苦八苦するものの合わない。
早くしないと固まるので意を決して穴に降りることに。
コンクリートに足をとられながら便槽と穴の間で必死で便槽を動かす。
上から相方に指示をしてもらうが思うように合わない。
こっちを合わせるとあっちが狂いの繰り返し。
疲労とうまいこといかないので、穴の中からと上からとで
罵声と怒号のやりとり。これはいかんとしばし休憩を兼ねて作戦会議。
タバコで一服…日が暮れてきた。